【読書記録】落合博満は人情の男
落合さんの著書「采配」を読みました。
世間的には「オレ流」のイメージが強く、いわゆる頭が固くてコミュニケーション下手だと思われていると思います。ところが著書を読んでみると落合さんは人生に2つの軸を持っていると感じ取れました。仕事と人生を2つに分けて考えているんです。仕事にやりがいや生きがいを見出そうとしている最近の日本人とは対極の考え方です。ただ、だからこそ結果(勝利)にコミットして周囲の声や評価を気にせずに突き進んでいけていたんだなと納得しました。
仕事が上手くいかないと人格を否定されたような気がしますよね?それはあくまで仕事人としての自分が否定されたに過ぎません。私たちが仕事において最も大切にすべきことは結果です。そのためにチームがあり、それぞれの役割があるわけですのでゴールから逆算して戦略を立てて実行していくべきなんですね。
仕事のプロである落合監督だからこそ選手も1人1人をプロとして扱っていて、その采配や指導は非常に人情味溢れるものだと改めて実感しました。今はGMとしていろいろと批判されたりもしていますが、「最大のファンサービスは勝利」と言い切る落合さんはプロとしての決断を下しているんでしょう。
私も新社会人として結果にコミットして、落ち込んでいる暇があるなら誰よりも量をこなして早く一人前の男になりたいと思います!
最後に2つだけ内容を紹介しておきます!
・不可能な目標をたてる
年間安打数200本を目標にすると200本は超えられない。残り数本のところで数字のプレッシャーに負けてしまうからだ。限りなく不可能な数字を目標にすることで、もしも達成できなくても他者からみて圧倒的成果を残せるようになるだろう。
・オレ流なんてものは1つもない
落合さんのやってきたことは全て誰かの模倣である。人のいいところを繰り返し模倣していくうちに自分のものになっている。